「愛なんてない。
    あるのは淡い期待と自己満足だけだ。」
             ザレン村の賢者・オルドーネスの言葉より

「何か気味が悪いな・・・」
森の奥へ進むにつれて、
だんだんモンスターの気配が濃くなっていくような気がする。
「まったく・・・!!」
木の影からいきなりスライムとゴブリンが現われた!
「キシャァァァァァッ!!」
いきなりの先制攻撃!
スライムの触手がオレの腹をぶっ叩いた!
「くそうっ!邪魔を、するなぁっ!!」
会心の一撃!
「キシャァァァ!!」
スライムは声を上げて倒れた。
「バシュッ!」
っと、ゴブリンの斧がオレの頭をかすめて
そばの木に突き刺さった!
「あ、危ねぇ・・・ι」
「フシュッ!」
ゴブリンの連続攻撃!
けど、動きが遅いから、
油断さえしなけりゃ、避けるなんて楽勝だ!
「くらえっ!二連斬!!」
オレの必殺技、ニ連斬が炸裂した。
ゴブリンは攻撃力は高いけど、守備力は無いに等しい。
オレのニ連斬なら一撃で倒せるはず!
「グワァァァァ!」
「高い攻撃力も、当たらなきゃ怖くないんだよ!」
が、モンスターを倒しても、イヤな気配は一向に消えない。
「何だよ。この気配・・・ん!?」
ふと辺りを見回すと、林から幾つもの目がギョロギョロと・・・
スライム、ゴブリン、Gビー、Gバット・・・
「え、ちょっと・・・」
モンスターの目が光った。
「ちょっと待てぇぇぇ〜っ!!」

「はぁ、はぁ・・・」
やっと振り切ったようだ。
「いきなりあんなに出てくるなんて、反則じゃねーか。」
そうつぶやいて辺りを見回すと、1つの疑問が浮かび上がってきた。
「ここ、どこだ?」
目の前には石でできた台座の上で犬が魔法を唱えているし
全く、ここはどこなんだ。
オレは台座に近づいてみた。
犬。
普通の犬だ。
ただ、頭が3つもあり火を吐いているくらいで、
何の変哲もない犬だ。
「って、どこが普通の犬だぁぁぁぁっ!!」
オレは剣を持って、そいつの方へ向き直った。
「てめぇが全ての元凶か!」
「アオォォォォォン!!」
空気を震わせる咆哮、間違いない!
地獄の番犬、ケルベロスだ!!
「さっさと終らせたいところだな。」
そう言って、戦闘体勢をとる。
「行くぜぇっ!!」


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