第四話



竜とリーノは食事をしながら話をした。

リーノの親は町に出かけていて

夕方頃に帰ってくるらしい。

そしてリーノの不思議な力は本人も

よくわからないらしい。

この世界のことを色々聞いてみると

リーノの不思議な力とは別に

『魔法』というものがあるという。

その魔法は誰でも使えるもので

それは『気』を使って出すと言う。

それ以外にも色々説明してくれたが

竜には理解できなかった。

そこでふと、竜はさっきの爆発音が

少し気になったので聞いてみる事にした。

「そういえばさっきの爆発音ってなんだったの?」

「え!それは、あの、たいした事じゃないから

気にしないでください」

「あぁ、わかった。」

リーノが気にするなといったので気にしないことにした。

「このご飯とってもおいしいよ」

不意に竜がご飯をほめた

ちなみにメニューはご飯・みそ汁・焼き魚・漬物であった。

「そうですか〜、うれしいです!」

満面の笑みを浮かべ答えるリーノ

よほど嬉しかったらしい。

そして竜とリーノは食事が終わっても色々話した。

気付くともう日が傾く時間になっていた。

「もうこんな時間になっちゃった。夕飯の支度しなくちゃ!」

リーノが張り切ってそういうと

キッチンがあると思われる部屋に入っていった。

「何でキッチンにドアがついてるんだ?」

当然の疑問である。しかし竜はすぐに

ドアがなぜついているかを知ることになる。

……五分後……

パリーン

ガラスの割れる音がする。キッチンの方からだった。

「大丈夫?」

皿を落としたと思った竜がそう聞くと

「はい〜!平気です〜!」

と元気な返事か返ってきた。

……その二分後……

キャー

今度は悲鳴が聞こえてきた。

「どうした!?」

慌てて竜が聞くと

「気にしないでください〜!」

と返事が返ってきた。

……そしてその三分後……

ドカーン

爆発音がした。

竜は心臓が止まるかと思うくらいビビッた。

「な、なんだ!?」

今度は何事かと思い竜ががそう言うと

ガチャッと言う音とともに

キッチンと思われる部屋のドアが開いた。

「お待たせしました〜!夕飯が出来ました〜!」

リーノがおぼんを持って部屋から出てきた。

「今の音はなんだったんだ?」

やはり当然の疑問を聞く竜。するとリーノは

「気にしたらダメです。」

と、満面の笑みを浮かべて答えた。

「いや、でも」

と、竜がもう一回聞こうとすると

「気にしたらダメです。」

と、また満面の笑みを浮かべて答えた。

どうやらいくら聞いても無駄らしい

そう悟った竜は、

「おいしそうだねそのハンバーグ」

と話題を変えた。

おぼんの上には和風ハンバーグがのっていた。

夕飯後、竜とリーノはくつろぎながら話をしていた。

リーノは昔、町に住んでいたという。

しかし魔法ではないその力を町の人に知られてしまい

恐れられ出て行けといわれ追い出された。

そうしていくつかの町をめぐったがどこも同じであった。

自分で力をコントロールできないため

どうしても力がばれてしまうのである。

と、そんな話をしていた時。

ドカーン

と言う音が玄関の方からした。

竜とリーノが玄関の方を向くと

そこには4人の人が立っていた。

そしてその中で一番小さい奴が一歩前に出て

リーノに向かってこういった。

「お前がリーノ・ウインスローだな。」

驚くリーノ。どうやら知り合いではないらしい。

「私たちと一緒に来てもらおう。」

小さい奴がそう言うと後ろにいた2人がリーノに近づいてきた。

「おい!お前たちは何なんだ!?」

竜はリーノをかばう様にして前に出た。

「おい、あの男は何だ?報告にはなかったぞ」

小さい奴が後ろにいた男に怒気をはらんだ声で言った。

「私たちが調べたときにはいませんでした。」

後ろの男は少しおびえた口調で小さい奴にいった。

「まぁいい消せばすむことだ。」

小さい奴はそう言うと竜に近寄り

腰に下げていた剣を引き抜き

次の瞬間!

竜の背中に剣が生えていた。

「きゃーーー!」

リーノが絶叫した。

「さっさと死ね。」

小さい奴はそう言うと竜から剣を引き抜いた。

「おい!はやくこいつを連れ出せ!」

小さい奴が2人の男に声をかけた。

「はいっ!」

と返事をしてリーノを取り押さえた。

竜は一瞬何が起こったかわからなかったが

自分の腹から信じられないほど血が出てるのと

ものすごい激痛を感じコレって

夢じゃなかったんだなぁと思った。

そしてそのまま力なく床に倒れた。

「いやー!離して!」

リーノが必死に抵抗するが男2人につかまっては

どうしようもなかった。

「グレン様、この男の後始末は?」

「放って置け。」

そう言うとグレンという小さい奴と

三人の男は去っていった。


竜はこのまま死んでしまうのか!?緊迫の五話に続く!

って言うかやっと話が進んできた。

第五話も見てみる
目次に戻る
一覧に戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送