第二話

 

竜が木にぶつかり気を失ってから3分後。

少女の周りに発生していた光のドームが消えた。

そして少女は起き上がり一言

「あれ!?また力使っちゃった。どうしよう……。」

しばし落ち込んでいたが

「あっ!そういえばあの人はどこに行っちゃったんだろう?」

どうやら竜のことを思い出したらしい。

あたりを見回し少し離れた木の下に倒れている竜を発見。

小走りで近づいて行き

「大丈夫ですか?起きてください!」

ユサユサ

しかし竜は未だ夢の中。しばらく少女は粘ったがついに

「うっ、うっ、お〜き〜て〜く〜だ〜さ〜い〜。」

ガクガク

と半べそをかきながら竜の襟首をつかんで前後に揺さぶり始めた。

そして竜は目を覚ました。

「うわっ!何だ?」

さすがにここまでされたら誰だって目を覚ます。

しかし少女は竜が起きたことに気付かずそのまま揺さぶり続けた。

「お〜き〜て〜く〜だ〜さ〜い〜。」

ガクガク

「ぐえっ!」

「お〜き〜て〜く〜だ〜さ〜い〜。」

ガクガク

「おっ、おき…。」

「お〜き〜て〜く〜だ〜さ〜い〜。」

ガクガク

「起きる…。

「お〜き〜て〜く〜だ〜さ〜い〜。」

ガクガク

「…………。」

そして竜はまた気を失った。


しかしなぜこの少女は気が動転すると声が間延びするのだろう?不思議だ。


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