Destiny Braker

 

第一話

 

森の中を一人の少年が歩いている。

「ここはどこだ?」

彼の名前は不破 竜(ふわ とおる)16歳。

4月2日生まれのおひつじ座、血液型はA型。

彼女いない暦じゅ…

「こらー!変な解説してんじゃねー!ったく。」

森の中を一人のしょ…

「最初に戻ってんじゃねーかっ!変なボケかましてんじゃねー!」

………とにかく彼は今、森の中を一人で歩いている。

「それにしてもホントにここはどこなんだ?ってあれ?」

木々の間に人のようなものが見えた。

「お〜いそこの人!」

声をかけるとこちらに気付いたのか

「た〜す〜け〜て〜く〜だ〜さ〜い〜!」

と叫びながらこっちに向かってきた。

どうやら女性らしい。

「えっ!?助けてください?」

竜はその人の後ろに眼をやった

何かに追われているらしい

男だったら関わらないように逃げ出すところだが

よく見るととてもかわいらしい女の子ではないか!

「大丈夫ですか?こっちに来てください!」

「はっ、はい!」

と言って進路をこっちに向けた。

するとそれまでよく見えなかった女の子を追っているものの姿が見えた。

「あれってよくRPGで出てくるゴブリンにそっくりだ。」

解説しよう!

ゴブリンとはよくそこら辺のRPGでよく出てくるモンスターのことだ。

「って説明になってないぞ!それにものによっては姿形が結構違ったりするぞ!」

少し詳しく説明しよう!

大きさは平均的な小学校三年生の男子くらい。力は少し鍛えてある中年男性並。

すばやさはいたいけな女の子並。重さは推定45キロくらい。

はっきり言ってたいした事ない奴である。

ちなみに竜は身長173センチ。体重58キロ。

運動神経はどちらかと言えばあるほう。

素手同士で戦えば10回中9回は竜の勝ちだろう。

「しかし何でこんな森の奥深くっぽい所で

ゴブリンのコスプレしてる小学校三年生が女の子を追いかけてんだぁ?」

いや本物だって。

「まぁいっか、どっちだって。」

そうこうしているうちに少女が目の前まで来ていた。

「さぁ!僕の胸に飛び込んでおいで!」

「えっ!はっ、はい!」

少女は一瞬躊躇したもののホントに竜の胸に飛び込んだ。

(うをっ!まっマジかよ!これはナイスな展開!しかもこの子結構胸が…)

などと破廉恥なことを考えているうちに

ゴブリンも近くまで来ていた。

「助けてください!助けてください!」

少女が通るにすがりつきながら頼んでいる

「大丈夫です、あんなのには負けませんよ。」

などと竜が余裕ブチかましていると

ゴブリンが飛び掛ってきた!

するとその瞬間少女はしゃがみこんだ

いやーーーーーーーーーっ!

バチン!

「なっ!」

なんとしゃがみこんだ少女を中心として

ドーム型の輝くバリアーみたいなものが発生していた。

そして竜は景気のいい音とともに弾き飛ばされ木に後頭部を

おもいっきりぶつけていた。

竜は薄れ行く意識の中で、

(何で俺が弾き飛ばされてんの?それにホントになんで俺はここにいるんだ〜?)

などと考えていた。


ちなみにゴブリンは弾き飛ばされてどこかに逃げていった。


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