プロローグ
「どこに・・・どこにあるのだ・・・」
オレは畑の中を歩いていた。
「どこにあるのだ・・・日赤血液センターはっ!?」
オレの名は少年B。
なぜオレがこんな畑のド真ん中にいるかというと・・・だ。
12月9日の朝・・・
つまり今朝のコトだった。
「B〜っ!早く降りてきなさ〜い!」
「今勉強中〜っ!」
もちろん、手元にはへっぽこなイラストがあるだけだが・・・
「へぇ〜・・・あんたそんなクチきけるんだ?」
「ごめんなさい、すぐ行きます。」
相変わらず弱いオレであった。(爆)
急いで下に降りる。
「お母さん、一体何の用?」
「B、あんた働け。」
「へ!?」
「バイトせぇゆーとんじゃ。」
いきなりとーとつに言われると
こちらもどーした反応をしてよいものか迷ってしまう。
「えっと・・・すなわちそれはこの私めに
『あるばいと』なるものをせよと・・・そぉおっしゃるのでしょおか?」
「何聞ーとんだお前わ。」
一蹴。
「あ、ちなみにバイトしなかったら今年、
お年玉ないと思いなよ。
」
「キサマ・・・脅す気か・・・」
「あ、もちろんお年玉いらないのなら
あたしはぜんっぜん構わないけどね♪」
ぬぐっ・・・そ、そう来たか・・・
てなわけで、早速新聞広告に載ってたバイト先へ面接を受けに行ったのだった。
「W日洋株式会社か・・・」
オレが選んだのは隣町にあるコンビニ弁当作りの会社だった。
電話した当日に「面接がありますから来て下さい。」って言われても・・・ι
まぁ、バイト代もかなりイイ感じだから・・・別にいっか★ヒマだし。
と、まあ単純に考えて来たわけなのだが・・・
「・・・会社は一体どこにあるのだ!?
地図には日赤血液センターの隣って書いてあるぞオイっ!?」
見つからなかった。
「けどさ〜。」
頭の中で声がする。
「何であんた、一人称が『オレ』なワケ?
本家戦記では『ボク』って言ってなかった?」
ミントだ・・・ι
「えっと・・・それはこちらにも色々と事情がありましてι」
「どーせあんた、『最近、少年B♀説が多いから、これで混乱させよう』
とか思ってんでしょ。んな事やったってムダなのにね〜。」
・・・見透かされてたかι
「あんたの考える事って、底が浅いのよ。バッカよね〜。」
そう言い残してミントは消えた。
しかし、一体何しに来たんだろーか(汗)
「はぁ・・・はぁ・・・よぉやく・・・ついたゼィ・・・ぐふっ」
よーやくオレは会社に着いたのだった。
そう、
駅から15分と書かれた道を45分かけて。
1時間半前に家、出といてよかったι
「バイトの面接はこちら〜!」
会社に入るとメガネをかけたおじさんがオレたちを呼んでいた。
胸の名札には『人事部長・谷中(仮名)』と書かれていた。
ふむふむ。もしかしたらこの人が上司になるかも知れんのやね。
谷中さん(仮名)はオレたちを畳の広い部屋に通し、話を始めた。
極度の緊張状態にあったオレだが、
「ここに集まった人は、よほどの事がない限り採用されますので。」
と、言われ復活。(待て)
そして一通り話を聞いた後、
書いた履歴書を提出するコトとなった。
履歴書を出したオレに谷中さん(仮名)は
「君、もしかしてアトピー体質かい?」
と、聞いてきた。
「あ、はい、そうですけど。」
「じゃあ君は番重だな。」
ばんじゅう・・・
この時、まだオレはそのイミを知らなかった。
そして、己の運命も・・・(んな大層な)
第一話も見てやる
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