ある少年の(バイト)戦記
          第1話「おまたせしましたスゴい奴!」


「ふわぁぁぁ・・・眠いよう・・・」
12月31日、世間では大晦日として賑わうハズの日、
オレは隣町にいた。
時計は8時15分を指していた。
起きたのは7時、いつも学校へ行くのと同じ時間である。
・・・が。
とーぜん、オレは冬休み中、ぐーたらした生活を送っていたのである。
起きるのは11時、10時、11時半・・・
早い話が、ものすごく久しぶりに7時に起きたのである。
「いかん・・・睡魔が・・・おおっ!?」
「何よあんたは・・・ι」
ミントの声も耳に入らなかった。
「小●急OX・・・本が置いてあるっ!」
復活。
「おお、ハリー・ポッターが置いてある★
そー言えば映画見たけど本は読んでなかったっけ・・・」
早くもダメダメぶりを発揮するオレ(謎)
「へぇ・・・うわ、ハリーって結構性格悪いかも・・・くすくす★」
「あんた・・・」
「ミント、何?どしたのさ?」
「あのさ、8時半には迎えのバスが来るって分かって本読んでるわけ?
そろそろバス来る時間じゃなかった?何考えてんのよ!?」
「うん、そーなんだけど、もう面接から20日以上経ってるでしょ?
どこでバスが待ってるか忘れちゃって★」
「・・・もういーわ、勝手にして。」
ミントに見捨てられたオレは、
仕方なく、何人かの人がぞろぞろ歩いている方向へいっしょについていった。
ま、こんなへんぴな場所に人が何人も集まってるんだから・・・
たぶん同じバイトの人だろう、きっと。
などと単純に考えながらオレは歩き出した。

などと考えていたら、マジで同じバイト先の人たちだった。
うわぁ・・・なんたる出来すぎの展開偶然。
こーゆーコトもあるもんだなぁι
そのままマイクロバスに乗り、会社へ。
前回と同じ部屋に通される・・・と
机の上に名札が!
ふむふむ・・・これを付ければよいのだな★
って・・・あれっ!?オレのがねぇっ!?
「ちょっとちょっと!さわんないで!」
部屋に響く谷中さん(仮名)の声。
「勝手に触ってもらっちゃ困るよ。まだ話もしてないんだよ?」
その言葉にビクッと反応するアルバイトさん達。
「あ、あの・・・オレ・・・」
「いいから、とにかく座って。」
谷中さん(仮名)は慌てるオレにそう言い、話をはじめた。
が。
とーぜんオレはそんな話は耳に入るわけがない。
なぜ・・・どーしてオレのだけ名札がないのだっ!?
まさか・・・本当は落ちてたのに、
家族の誰かが電話あった事をオレに言い忘れてたのでは・・・
どーしよう・・・うわぁぁぁ・・・っ!!
「ってあんた、どーしたんだい?」
声をかけてくれたのは社員のおばちゃんだった。
はやりハタ目にも相当怪しく見えたらしい・・・
「えと、あのその・・・オレの名札がないんですけど・・・」
「あらあら・・・ちょっと谷中さん(仮名)!この子の名札は!?」
「ええっ?ないって?」
一瞬慌てた表情を見せた谷中さん(仮名)だが、オレの顔をみてうなずく。
ま・・・まさか・・・
「この子はねー、」
面接に落ちたんだよって言われるのでは・・・
とビビリまくってたのだが、
「番重洗浄に回ってもらうから名札いらないんだ。」
と、言われて一安心。
「あ、そうなんですか。」
おばちゃんも納得したらしい。
と思っていたら
「何でそんな恐怖にうちふるえるような顔してんの?
と、ツッコまれた。(爆)
ま、まぁともかく、こうしてオレのバイトは始まったのだった。


第二話も見てやる(工事中)
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